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スタッフコラム

2018.05.20

建物の維持費を考える・・

今回は住まい選びのひとつの切り口として維持費(メンテナンス)という面から考えたいと思います。

お客様のなかには戸建との違いで、月々の維持費(管理費・修繕積立金)がかからないから

戸建が良いという方がいらっしゃいます。

では、維持費の目安としてどの程度必要か、戸建・マンション別に比較してみましょう・・。

 

=戸建の場合=~すべて自己責任で計画・実施を行います~

大体10〜15年ぐらいで、屋根や外壁のメンテナンスが必要となります。

家の大きさや使用する材料にもよりますが、モルタル塗装の塗り直しをするなら約30万円、

外壁に多く使われているサイディング(板材)の場合は、サイディングをつなげているコーキング(防水剤)の打ち替えが約30万円、

サイディングも張り替えるとなると100万円近くかかります。屋根も塗り直しが30万円、葺き替えをすると100万円程度かかります。

つまり、1回(1周期)で100万円近くの費用が発生します。

計画的に準備していないと、一挙に費用発生となります・・・。

 

=マンション(集合住宅)の場合=~基本的に管理組合(入居者組織)が計画的に実施します~

マンション購入パンフレットに記載されている「修繕積立金」がこれに充当されます。概ね月額1~2万円が相場です。

※「管理費」は自主管理を除き、マンション管理会社に業務委託する場合が多いので組合収入となりません。

この積立金を管理組合の理事会が計画し、総会の承認を経て実施されます。ちなみに、私が居住しているマンション(50戸・築40年)では

15年周期程度で約3000万円費用が発生します。組合の「積立金」が不足しているところ=積立金が低すぎる組合は

追加徴収されることもあります(又は組合が金融機関から借入)。

では、「積立金」の適正目安はいくらなのか?

国土交通省は2011年に修繕積立金の指針を策定しています。

それによると30年間均等払いで15階建未満は㎡あたり月178~218円、20階建以上(タワーマンション)㎡あたり206円を必要額の目安としています。

併せて、管理組合の補修原資として「修繕積立金」のほかに敷地内の「駐車場費」も収入として計上されることもあります。

これを参考にすると、外形上の「修繕積立金」の高低ではなく、将来の追加徴収の有無の判断参考になるのでは?と思います。

 

~維持費の観点から、戸建・マンションの特徴を記してみましたがどうお感じになりましたか?

こういったご相談も当店へおいで頂ければ詳細もお話しさせて頂きます。

 

 

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