トップページ > スタッフコラム > 住まいさがしのネタ > ペット飼育とマンション管理規約の関係

スタッフコラム

2024.03.18

ペット飼育とマンション管理規約の関係

冒頭今回登場頂いたのは当方在住マンションに同居中の犬猫メンバーです。

かれこれ13年ほどの同居で気心も知れた仲?のおふたりです・・

※お断り:画像掲載に関しては両者の承諾済みです・・

 

ここから本題に入りますが、

国土交通省の平成30年度マンション総合調査(注:5年毎調査の為現状最新です)では、

管理組合や区分所有者に対してマンションに関する様々な調査をしています。

その中にはマンションでのペットの飼育について、

どのようなルールを設けているのかも調査しており、調査結果をグラフにしてみました。
 
回答の選択肢は「禁止している」「種類・サイズ・共用部分での通行形態等を限定し、

認めている」「全面的に認めている」「規則はない」「不明」の5つです。
 

 
最も回答が多かったのは、ペットの飼育を限定して認めているマンションで、全体の49.3%になります。

その次がペットの飼育を禁止にしているマンションの40.3%で、全面的に認めているのはかなり少数派となっています。
 
マンションで生活する人が増え、核家族化による世帯人数の減少等の影響から、

マンションでペットを飼う世帯が増えてきているようです。
 
以前は犬や猫をマンションで飼っている人は少なく、飼おうとする人もあまりいませんでした。

そのことはマンションの完成年次別によるルールの違いでも読み取ることができます。
 
例えば、完成年次が1980年(昭和55年)~1984年(昭和59年)のマンションでは、

65.4%のマンションでペットの飼育を禁止しています。
 
その一方で、完成年次が2000年(平成12年)~2004年(平成16年)のマンションでは、

禁止が30.6%と半分以下に減り、さらに新しい2010年(平成22年)~2014年(平成26年)のマンションでは、

僅か3.3%しかありません。
 
禁止しているマンションの割合が減った分、限定して認めているマンションが増えています。
 
比較的古いマンションでは、新築当時から全面禁止にしていたけれども、

飼育を希望する声が上がったりルールを守らずに隠れて飼育したりしている人が増えたことで、

ルールを改正して飼育できるようにしているマンションもあります。
 
ただ、マンションにはペットを飼育したい人もいれば飼育したくない人もいます。

人によって想定しているペットの種類やサイズの範囲も異なります。
 
ペットの飼育を禁止しているマンションだから住んでいる人も中に入るので、

必ずしも途中でペットの飼育が認められるようなルール改正ができるとは限りません。

 

当店にお見えのお客様は、分譲(購入)にてマンションを探す際には

「ペット飼育可否」を聞かれることも多いです。

ちなみに、「ペット飼育OK(ペット飼育応相談)」としては地域差はあるものの、

全物件中概ね 賃貸の約1割・分譲(購入)の約3割が対象です。

つまり、「ペット飼育OK」はある意味希少物件です。

ペット愛好者にとっては厳しい現実ですが、当方も同じ気持ちで物件をお探ししようと

努力していきたいと思います・・・。

                                 BY 池田

ページの先頭へ

Copyright (C) 中古住宅専門店 リプラス, All Rights Reserved.